Warning: "continue" targeting switch is equivalent to "break". Did you mean to use "continue 2"? in /home/tappun/saimu-yukusue.com/public_html/wp-content/plugins/all-in-one-seo-pack/modules/aioseop_opengraph.php on line 825
個人再生のメリットとデメリット|債務整理の行く末
個人再生

個人再生のメリットとデメリット

任意整理を行うと、金利をカットして、元本を3年から5年の分割返済をしていきます。

しかし、任意整理後に月々返済していかなければいけない金額を計算してみたら、とてもじゃないけど払っていける額じゃない、ということになる方もいます。

その場合、次の選択肢は個人再生になります。

ここでは、個人再生のメリットとデメリットを見ていきたいと思います。

個人再生とは

個人再生は、裁判所に申し立てを行い、借金を減額した上で、分割払いで支払っていく手続きです。

主に、借金の額がそれなりに大きく、給与収入がしっかりとある方向けの債務整理になります。

任意整理と大きく違うのが、「裁判所が関与する」という点になります。

このことが、どのように影響してくるのかを、メリット・デメリットを通して見ていきましょう。

個人再生のメリット

個人再生の一番のメリットは、なんと言っても「借金が大幅に減額される」ことです。

基本的には、借金の額は5分の1か、100万円の多い方となります。

例えば1000万円の借金があるなら、個人再生手続きを行うことで200万円に減額されます。

5分の1に減額された借金は、3年または5年かけて分割で返済していきます。

任意整理ではできない借金元金の圧縮ができるのです。

この点は個人再生手続きの非常に大きなメリットと言えるでしょう。

また、もう一つのメリットとして、「家を守ることができる」ことが挙げられます。

個人再生は、住宅ローンだけを特例的に債務整理の対象から外すことができるのです。

そうすることで、住宅ローンは継続して払っていかなければなりませんが、家を売らなければならないという状況を避けることができます。

また、自己破産とは異なり、職業や資格に制限が出ることもありません

この点は任意整理の場合と同じですが、どんな職業についていても、個人再生は行うことができるのです。

個人再生のメリットをまとめると以下のようになります。

・借金が大幅に減額される
・家を守ることができる
・職業や資格に制限がつかない

このように、個人再生は非常に大きなメリットがある債務整理と言えます。

特に、マイホームを持っていて、ある程度の収入がある方は個人再生の利用を考えてみるといいと思います。

しかし、メリットが大きいため、デメリットもそれなりにあります。

個人再生のデメリット

ひとつ目のデメリットは、債務整理共通になりますが、信用情報に事故履歴が残るということは個人再生手続きも避けられません。

そして、個人再生を行うにあたって大事なことは、裁判所を介する手続きであるということです。

裁判所への提出書類集めから始まり、裁判所の債務整理の許可が降りるまでに、おおよそ1年ほどかかります。

この手続きの長さがふたつ目のデメリットになります。

僕も個人再生手続きを選択しましたが、とにかく時間がかかるというのが率直な感想です。

時間がかかるほど、返済完了のタイミングも後ろにずれますので、その分だけブラックリストに載る期間も長くなります。

しかし、どんなに焦っても、個人再生手続きを早く終わらせる方法はありません。

裁判所の手順に従い、地道に手続きを進めるしかないのです。

さらに、裁判所にを介するデメリットとして、官報という国が発行する機関誌に「個人再生を行った事実」が載ってしまうことが挙げられます。

インターネット版官報もありますので、探そうと思えばGoogleなどで官報を検索すれば、最近個人再生を行った人の名前と住所を知ることができてしまいます。

ただ、官報の存在をしっている人もレアだと思いますし、官報の存在を知っていたとしても、毎日のように詳細まで見ている人はほとんどいないと思いますので、官報に載ったことで知人や会社に個人再生の事実がばれてしまうことは、まずありません。

次のデメリットですが、安定した収入がある人でないと個人再生は認可されないことが挙げられます。

それは、裁判所が債務整理を許可する条件に、「安定して継続した収入があること」があるためです。

どの程度の収入があればいいのかは、また別のページに書こうと思いますが、例えば専業主婦の方がバイトもパートもなしに個人再生の手続きを完了することはできないのです。

そのため、任意整理に比べてハードルの高い債務整理手続きと言えます。

最後に、ディーラーローン返済中の車は原則引き上げられるということが挙げられます。

任意整理の説明ページでも触れたように、ディーラーローンは車を担保に組みます。

ローンが返済できなくなると、債権者は借金返済の代わりに車を引き上げて、車を売却し、借金の返済に充てるということができるのです。

車については僕も相当調べましたし、いろいろな弁護士に相談もしてみましたが、やはり原則引き上げられてしまうというのは避けられないようです。

⇒参考記事:「借金を整理しても車は残せるのか

個人再生のデメリットをまとめると、

・ブラックリストに載る
・手続きにかかる時間が長い(およそ一年程度)
・官報に名前が載る
・安定した収入が必須
の4点となります。

借金の額が比較的多く、ある程度の安定した収入があり、家を守りたい場合には、個人再生を選ぶといいと思います。

あわせて読みたい
個人再生経験者が語る債務整理の選び方ここまで、債務整理の種類である、任意整理・個人再生・自己破産について説明してきました。 それでは、いったいどの整理方法を選べばいい...