他の人の借金事情や債務整理の手続きなんて興味ない!という方もおられるとは思います。
しかし、僕がどこの事務所に、どんな債務整理を頼んだのかということを知っていただくことで、これからの記事をリアリティを持って読んでいただけると思います。
ここでは僕が借金を作った経緯から、債務整理の認可が下りるまでを簡単に説明したいと思います。
債務整理に至るまで
初めて借金というものに手を出したのは、大学生の頃でした。
クレジットカードというものの存在も知らなかった僕は、大学の入学式でスーツを買うために、洋服の青山に母と来ていました。
店員「ただ今青山カードを作っていただきますと、無料で2着目をお買い上げ頂けます。いかがでしょうか?」
カードを作るだけでスーツ1着分が無料?
なんというサービスなんだ!
母「クレジットカードらしいけど、どうする?作っておく?」
まさ「クレジットカードなんて使う予定もないから、1着分がタダになるなら作るだけで作るよ」
ふたつ返事でOKしました。
この青山カードが、後に多重債務者への道を作っていきます。
このカードの限度額は、ショッピング300万円、キャッシング50万円でした。
キャッシングってなんだ?
初めてクレジットカードを持つので、キャッシングの意味が分かりません。
大学の友人に聞くと、どうやらカードをATMに入れるだけでお金を借りられる機能とのことでした。
お金を借りるって、サラ金と一緒じゃん!
そんなサービスが普通にクレジットカードについてるの?
大学生だった僕は、大人の世界が恐ろしくなります。
大人になると簡単にクレジットカードを持てて、しかもサラ金みたいな機能まで付いてくる。
本当に衝撃を受けたことを覚えています。
そんなショックを受けながらも作った青山カード、クレジットカードなんて使ったことのなかった僕は、使い方が分からず、しばらくは財布の中に青山カードを冬眠させたままでした。
それを使うことになったのは、何の変哲も無い日のことでした。
別にお金に困っていたわけではありません。
財布の中にはしっかりとお金が入っています。
まさ「そういえば友だちはこのカードでお金を借りれるって言ってたな。本当に借りれるのか?」
そう思い立ち、社会勉強のつもりでATMに向かいました。
初めて使うクレジットカード。
ATMはカードを吸い込んでいきます。
画面に表示されるキャッシングの文字。
恐る恐るキャッシングのボタンにタッチします。
「金額を入力してください」
無機質に表示される金額入力画面。
僕はキャッシングの最小単位である1万円を入力します。
「しばらくお待ちください」
機械が唸りを上げて、お金を数える音が聞こえます。
ドキドキしながら待っていると、やがて機械は口を開き、1万円札を僕に差し出しました。
まさ「な、なんて簡単なんだ。何かお金に困ったことがあったら、このカードで何とでもなるじゃ無いか」
そうして、人生初の借金である1万円を手に入れました。
大学院に進学すると、奨学金を申し込みました。
授業料は奨学金とは別に親が出してくれていたので、月に6万円のフリーのお金が手元に入ってきます。
このことが、さらに僕の金銭感覚を壊していきます。
自分の生活に合わない贅沢。
それを補うだけの収入は僕にはありませんでした。
結婚して子どもができた後も、生活費に困ってはお金を借り、また壊れていく金銭感覚。
もはやそこには、お金をお金と思えない自分しかいませんでした。
まさ「3万円貸してほしいんだ」
返済のために、お金を借りた瞬間です。
いつしか月の返済は25万円程になっていました。
3万円なんて、本当に小さな金額だと思っていたんです。
母「3万円なんて大金、どうしたの?」
この言葉が僕を大きく動かしました。
依頼した事務所と個人再生
僕が債務整理を依頼したのは、アディーレ法律事務所です。
そして、債務整理には個人再生を選択しました。
なぜアディーレを選んだのかは、別の記事で書きたいと思います。
僕には、妻と子どもという家族がいます。
そして、財産として、家と車を持っていました。
家を手放すことは、家族のことを考えても到底無理ですが、任意整理で整理しきれる額の借金ではなかったため、個人再生を選びます。
このブログのテーマとは
このブログのテーマは、僕自身の債務整理を行なった経験から、借金をしてる人の立場になった債務整理の見え方や情報を提供することです。
債務整理全般を扱った記事を書いていきますが、アディーレ法律事務所に個人再生を依頼したという事実から、どうしても大手弁護士事務所の話や、個人再生の話の比重が大きくなると思います。
できる限り、任意整理や自己破産についても知識を深め、情報を提供していこうとは思いますが、上記の点だけあらかじめご了承ください。
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