体験談

やめた方がいい!人気のクレジットカードでのキャッシング

日本人の大好きなクレジットカード。

アメリカではデビットカードが人気が高いようですが、日本ではポイントの高還元率などの観点から、クレジットカードの方が広まっていったようです。

 

そして、クレジットカードについてくるキャッシング機能。

本当に便利ですよね~。

朝でも夜でも、必要な時にクレジットカードをATMに入れるだけでお金を借りることができるなんて。

 

でも、そんな便利なキャッシング機能を利用しているあなた。

特に「人気のクレジットカード」や「自分の生活にとって大事なクレジットカード」でのキャッシングはやめた方がいいです。

それはなぜなのか。

債務整理や長い期間延滞をして解約になったクレジットカードは、二度と作れない可能性がある」からです。

クレジットカードに関する話を交えながら説明していきたいと思います。

クレジットカードにまつわる数字

本題とは少し話がずれますが、クレジットカードって、だいたい一人当たり何枚持っていると思いますか?

ちなみに、僕は下記の4枚持っていました。

・ライフカード
・三井住友VISAカード
・楽天カード
・三菱UFJニコスカード

日本人の一人あたりのクレジットカード保有枚数は、3.2枚だそうです。

さんざん借金をしていたにもかかわらず、僕の保有枚数は、平均のちょっと上だったということですね。

そして、クレジットカードの保有率は84.2%ということで、10人中8人から9人くらいはクレジットカードを持っていることになります。

 

もう一つ興味深い数字があります。

日本人のクレジットカードの利用率は、12%なんだそうです。

「持ってるけど使ったことない」っていうカードが非常に多いんです。

これって
・クレジットカードの利用は借金だという認識があるから
・カード入会特典のためにとりあえず作ってみただけだから
といったあたりが理由なんじゃないかなと思います。

 

クレジットカードを使ったら借金をしているっていう感覚を持っている人が多いのは、とても素晴らしいことですよね。

そういう理性がある方、素直に尊敬します。

 

また、カード入会特典のためにとりあえず作ったカードがある、という人も案外多いんじゃないのかなと思います。

僕の初めてのクレジットカード、青山カードもそうでした。

最近では、テレビCMで大々的にやっているところでいくと、楽天カードなんかはカード作ることで8000ポイントプレゼントなわけですし、ショッピングモールに行けば、それこそカード作ってもらえれば安くできますよ!っていう勧誘はそこらじゅうにあるわけです。

 

でも、クレジットカードのキャッシングから借金を初めてしまう人が多いのも、また事実です。

たくさん作ったクレジットカードが、何かのきっかけで多重債務の根源になりますからね。

ほんとに怖いです。




人気のあるクレジットカード

キャッシングの話に入る前に、人気のあるクレジットカードを見ておきましょう。

データは価格.comさんの2018/3/17時点の人気ランキングを持ってきています。

・Orico Card THE POINT
・三井住友VISAクラシックカード
・エポスカード
・アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード
・セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
・楽天カード
・Yahoo! JAPANカード
・三井住友VISAゴールドカード
・JCB CARD W
・Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD

ここまででランキング10位まで。

その他の気になるカードを挙げておきます。

・イオンカード
・JALカード
・dカード
・コスモ・ザ・カード
・リクルートカード

皆さんがお持ちのカードはありましたでしょうか。

 

クレジットカードのキャッシング金利

クレジットカードのキャッシングの金利についてまとめてあるサイトを見てみると、最大金利が18%のところがほとんどです。

金利については、利息制限法で上限金利が定められていて、
・元本が10万円未満の場合は、年20%
・元本が10~100万円未満の場合は、年18%
・元本が100万円以上の場合は、年15%
と決まっています。

クレジットカードのキャッシングの枠が10万円未満というのもあまりないと思いますので、18%というのは実質法律上の上限金利と取ることができます。

また、サラ金の金利も上限が18%と設定されているところが多いので、クレジットカードのキャッシングは、サラ金からの借入と、ほぼ条件は同じということができます。

ですので、あえてクレジットカードでキャッシングをするメリットは低いです。

 

ちなみに、銀行のカードローンになると上限金利を低く抑えているところがたくさんあります。

どうしてもお金が必要であれば、クレジットカードのキャッシングよりも先に、銀行のカードローンを考えた方が絶対にいいです。




個人信用情報について

少し前置きが長くなりましたが、ここから本題に入ります。

なぜ人気クレジットカードでのキャッシングはやめた方がいいのでしょうか。

それは「個人の信用情報は、カード会社も個別に管理している」ということが関係します。

 

クレジットカードを作る時には、会社ごとに審査があることはご存知かと思います。

審査についてですが、カード会社などは信用情報機関というところの情報を使って行われます。

信用情報機関には、JICC、CIC、KSCの3つがあります。

それぞれの機関については別記事を参照していただくとして、ここではざっくりと簡単に説明します。

 

信用情報機関には、クレジットカードや銀行カードローン、サラ金など、全ての借入について
・契約に関する情報
・返済状況
・延滞や債務整理などの自己情報
などが登録されています。

そして、貸金業者(クレジットカード会社やサラ金のこと)は、信用情報機関に登録されている情報を見ることができ、必ず信用情報機関の情報を審査に使用することが義務化されています。

つまり、「ライフカードで三か月返済を滞納した」という情報は、楽天カードの会社(楽天ですが)も知ることができるわけで、ライフカードの滞納が理由で楽天カードが作れない、ということが起きます。

また、債務整理したという情報も信用情報機関には残りますので、債務整理をした後には、新たにクレジットカードなどを作ることやローンを組むことが難しくなります。

これがいわゆる、ブラックリストに載った状態です。

 

しかしブラックリスト=信用情報機関の情報は、5年~10年程度で消えます(KSCだけ10年で長い)。

ですので、5年~10年間、クレジットカードを作ったりローンを組んだりしなければ、信用情報機関の情報はまっさらになり、新たにクレジットカードを作ったり、ローンを組んだりすることができるようになります。

 

大事なことなので2回書きますが、債務整理をしても、きちんと返済を終え、一定期間が過ぎれば、またクレジットカードを作ることができます。

 

クレジットカードが一生作れなくなる?

債務整理や延滞など信用情報機関の事故情報が一定期間で無くなることを説明しましたが、大事なのは「クレジットカード会社も個別の事故情報を管理している」ということです。

信用情報機関の事故情報が消えたとしても、クレジットカード会社の内部に残っている事故情報は消えません。

つまり、「債務整理の対象にしたクレジットカードは、今後作ることができない可能性が高い」のです。

信用情報機関には事故情報が残っていなくても、自分のところに残っている事故情報を元に、審査をパスさせないということが起きるのです。

 

このような理由で、人気があるクレジットカードや、自分の生活にとってメリットの大きいクレジットカードでは、キャッシングを控えた方がいいです。

ショッピングも、リボ払いや分割払いは、極力避けた方が無難です。

万が一債務整理をすることになったら、将来もう一度作りたいカードを解約してから債務整理を行うことで、クレジットカード会社内部に事故情報を残さずに済むからです。

 

ただし、作れなくなる可能性が高いというだけであって、絶対に作ることができなくなるわけではありません。

審査の方法は会社によってバラバラですし、明らかにされていない部分ですので、事故情報が残っていても、5年以上前のことであれば審査に影響しないところもあるかもしれません。

こればっかりは、再度申し込みをして審査をしてもらわないと分かりせんが、あえてリスクを取ることもないと思いますので、やはり大事なカードはキャッシングやショッピングのリボ払い・分割払いは避けるようにしましょう。

 

とは言っても、ブラックリストに載ると5年間は再作成ができなくなりますので、その間に「このカードは必要ない」って思えるようになったり、「そもそもクレジットカードなんて必要ない」って思うようになったりするかもしれませんけどね。




まとめ

債務整理や延滞によって解約になったカードは、信用情報機関から事故情報が消えても、再作成は難しいかもしれないという話でした。

特に人気のクレジットカードやよく使うクレジットカードに事故情報を残すと、今後また同じところでカードを作りたいと思っても、なかなか難しいという現実があります。

※どんなカードであれ、事故情報を残さないように使っていくっていうことが、当たり前ですけど一番大事です。

 

借金が膨らみすぎていて債務整理を考えておられる方は、こちらの記事を読んでみてください。

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